【女子手づくり部 Vol.6】消しゴムはんこを使って、日常をいろどる紙モノを作ったよ

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こんにちは! 女子 手づくり部です。
印刷にちょっとした一手間を加えてつくれる、かわいい紙ものをご紹介いたします!

今回は「消しゴムはんこ」に挑戦します。
「消しゴムはんこって紙モノじゃないじゃん!」という感じですが、「消しゴムはんこでアレンジした紙モノのアイデア」という感じでご紹介していきたいと思います!


必要なものをそろえよう

① トレーシングペーパー ② はんこ用消しゴム ③ 練り消しゴム
④ シャープペンシル ⑤ デザインナイフ

今回の材料も全て、100円ショップで揃えられます。
はんこ用の消しゴムと言うものがあるので、今回はそれを使って挑戦したいと思います!



彫る準備をしよう

消しゴムを彫るには、まずイラストが消しゴムに描かれた状態でなければなりません。
でも消しゴムに直接イラストを描くのもなかなか難しいですよね。
ではどうするのかというと・・・転写します!
というわけで詳しくやり方をみていきましょう。

消しゴムはんこにしたいイラストを描きます

まず消しゴムはんこにしたいイラストを紙に描きましょう。
今回はリンゴのイラストのはんこを作ってパターンにしたいと思います!

トレーシングペーパーに写します

描いたイラスト上にトレーシングペーパーを敷き、鉛筆もしくはシャープペンシルでトレースします。

トレーシングペーパーのイラストを消しゴムに転写します

トレースしたイラストを消しゴムにあて、上からこすると・・・。

このようにしっかりと転写されました!

消しゴムを彫ってみよう

イラストが転写された部分だけをカッターで切り出しましょう。

いよいよ彫っていくのですが、ここで登場するのがデザインナイフです。

「普通のカッターじゃダメなの?」と思うところですが、デザインナイフは刃が薄く鋭いので細かい作業に向いているのです。

ちなみに刃の角度は45度のものと30度のものがありますが、30度のほうが細かく作業しやすいためオススメです。

というわけで、デザインナイフで消しゴムはんこを彫っていきます。

線の周りに溝を彫ります

消しゴムはんこ彫る場合は、色を付けたいイラスト部分だけを残して、その他のいらない部分を取り除いていきます。

そのためには、まず線の外側にナイフを入れていきます。

色を付けたい部分を台形のかたちに残して彫ることが基本です。
なのでナイフを入れる角度は少し斜めにしておきます。

そしてナイフは動かさず、消しゴム自体を回して切り込みを入れていきます。
焦らず、じっくりとゆっくりと、少しずつ刃を入れていきましょう。

線の外側に切り込みを入れたら、その反対側からナイフを入れます。

彫刻刀の三角刀で溝を入れていくような感じです。

線の周りに溝を彫ることが出来ました!

はんこを仕上げます

ここから周りの余分なところも取り除いて、仕上げに入っていきます。

できるだけ消しゴムの周りをカッターで切っておくと、作業がしやすくなります。
場合によっては、四角形ではなく絵柄の形に沿って切ってもOKです。

先ほど彫った溝から見えている白い部分に向けて、深めにナイフを入れていきます。
ナイフを入れた状態で消しゴムを回し、一周させます。

一周ぐるっとナイフを入れたら、横から切れ目を入れていきます。
このとき、深くナイフを入れすぎると、残したいイラスト部分まで切れてしまいますので注意しましょう。

このように周りのいらない部分がきれいに取り除けました。

最後に面取りをして、はんこの形を整えましょう。

消しゴムはんこが出来上がりました!

はんこを押してみよう

いよいよ押してみます。
押す前に鉛筆の線を消すのですが、こすって消してはいけません。
消しゴムなのでこするとはんこの部分がけずれてしまいます。

鉛筆の線を消す場合は、練り消しゴムを使いましょう。

インクをつけて押してみるとこんな感じの絵柄になりました。
ちなみにヘタの部分は後から描き足しています。

はんこを押した後は、必ずウェットティッシュなどでインクを拭き取りましょう

はんこを一個作ってしまえばあとは押すだけなので、パターンがかんたんに作れちゃいます。
インクの色を変えてみるとよりかわいく仕上がります。

今回はこの絵柄でピローボックスを作ってみましたよ。
こっそり洋ナシのはんこも作って押しました。

押す数や方向などをいろいろと試してみると面白いパターンが出来上がると思います。


1つのイラストから2色のはんこがつくれます

このような「輪郭」と「塗り」の2種類のはんこを作って、2色の絵柄を作ることも出来ます。
2色の絵柄は1種類のイラストから作ることが出来るので、ぜひ挑戦してみましょう!

イラストを2つの消しゴムに転写します

STEP2では同じイラストを2つの消しゴムに転写します。

そして1つ目は先ほどと同じように、面を残して彫りあげます。

2つ目は線を残して彫ります

もう一つの方は、輪郭を残して彫っていきます。

STEP1と同じように、まずは外側に溝を彫ります。

外側に溝が彫れたら、次は輪郭線の内側にナイフを入れていきます。
同時に目や口の部分にもナイフを入れておきましょう。

目など細かい線にナイフを入れる場合は、角度を垂直気味にします。

外側と同じように、内側にも溝を彫ります。

余白を彫ります

内側に溝が彫れたら、あとは顔の中の余分なところを取り除いていきます。

いらないところの白と茶色の境界部分に斜めに刃を入れて、少しずつ取り除いていきます。

このように内側のいらない部分を彫り終えたら、STEP1と同じ要領で外側の余分なところも取り除きましょう。

輪郭と中の塗りの2つのはんこが出来ました!

2色のはんこを押してみよう

輪郭と塗りのそれぞれのはんこが出来上がったら押してみましょう。

色と線を別々に押します

まず輪郭を押したあとに、面を押してみます。

こんな感じです。

塗りも押してみました。顔に色がついていい感じになりました!

消しゴム自体にも顔が転写されてしまっていますね・・・。
このままもう一度押すと顔が二重になってしまうので、しっかりとウェットティッシュなどで拭き取ってから次の色を押しましょう!

塗りの色を変えればこんな風にカラフルにアレンジすることも出来ます。

シンプルな絵柄でパターンを作るか、輪郭と塗りの2種類をつくって楽しげな絵柄にするか、色んなアレンジができそうですね!


ここまで消しゴムはんこの基本的な部分を見てきました。
基本ができたらいよいよアレンジ! ということで、実際に紙モノを作ってみましょう。

今回も手づくり部員に紙モノを作ってもらいましたので、是非参考にしてみてください。

ささきの作品

「本の星」

ブックカバーを作成しました。
紙を一枚の布に見立てて、テキスタイルのように柄を楽しむデザインにしてみました。
実際に使うときにそのときの気分に合わせて、着せ替えて持ち運べるように風合いの異なる2種類のカバーを制作しました。
和紙のような手触りの柔らかい紙と地に淡いマーブル模様の入った紙を使用してます。

同じ判子でも紙と色を組み替えることで大きく印象が変わるのが制作する中で面白いところでした。
今回は2種でしたが、本の内容や印象に合わせて、色や紙を組み合わせて制作したいと考えています。

あんどうの作品

「焼きたてパンケーキ」

細かい図案を彫るのが苦手だと練習していてわかったので、簡単な形の反復でかわいく刷れるパンケーキを題材にポストカードを作成しました。

インクのかすれがパンケーキの生地のような風合いに仕上がって嬉しいです。

たかひらの作品

カエルのお散歩カード

傘(葉っぱ)に一言添えて周りの人にプレゼントしようと思い、メッセージカードのように作りました。

不器用なので細かく掘るのがとても難しかったです。水玉模様は色を変えると雰囲気が変わるのでとても押すのが楽しかったです!

とくながの作品

今回は「アリクイ」と「ゴリラ&トリ」のけしごむハンコを作成し、マチ付きの袋とカードを作成しました。
けしごむハンコ作成時には、会社入社以前に描いたイラストのなかから、ハンコとしてつくりたい!作りやすそう!な2つをチョイスしました。

アリクイは、なめらかな線が多くてわりとするする彫り進められました。

ゴリラ&トリは、ゴリラの顔のパーツを彫り出すのが苦労しましたが、なんとか素朴な顔に仕上げることができました。

マチ付きの袋をクラフト紙で組み立て、作成したハンコをおしました。

カードにはハンコを押す位置を工夫し、色鉛筆で一部分に色を塗りました。
カードはほぼ遊び感覚でつくってしまいましたが、ハンコは何度でも気軽に押せるのでもっといろいろなものにスタンプして、オリジナルのグッズを作成してみたいと思いました。

あだちの作品

「ご祝儀袋」

消しゴムはんこで和柄をあしらい、ご祝儀袋を作りました。

柄は、「円満」「調和」「ご縁」などの願いが込められた、縁起の良い柄とされている七宝柄をイメージしました。

おのだの作品

「キャンディーの輪」

初めは、風船のけしごむはんこを作る予定でした。が…作っているうちに風船がキャンディーに見えてきたので、これはキャンディーで何かを描こうと急遽変更しました。(ただ私の画力がないだけです)

一つ一つ色を変えましたが、水色は角度を変えなければ色があるとわからないほど薄い色になりました。最初は失敗してしまったと思ったのですが、見方を変えると色が見えるというのはすごく素敵なことでは???と思い、そのまま採用しました。

そして、けしごむはんこの押し方によって形や色の濃さも変わってくるので、作っていてそれがすごく楽しく感じました。

 

いかがだったでしょうか?
元になる紙モノのほとんどは簡単に作れるものですが、消しゴムはんこで絵柄を押したり、パターンを作ったりすることでガラッとイメージが変わります。
それに消しゴムはんこを一個作っておけば、このような紙モノをたくさんつくることもできます。ぜひ挑戦してみてはいかがでしょう。

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