ペーパークイリングとは
ペーパークイリングという技法をご存知ですか?
紙をクルクルと巻いて作るペーパーアートです。
巻くのはクイリングペーパーと呼ばれる、このような細い紙です。こちらの写真は6mm幅のものです。
もちろん普通の紙を細く切っても代用できます。
そしてペーパークイリングでは、紙を巻くための「クイリングツール(クイリングバー)」という特別な道具が必要です。
しかしこの道具が700~1,000円ほどと、結構します…。
なるべくお金をかけずに紙モノを作る! というのが女子手づくり部のモットーとなりつつあるので…今回はこのクイリングツールも自作してみます!
ペーパークイリングやってみたいけど、ちょっとハードルが高い…とお考えの方の参考にもなればと思います。
- STEP1 紙を巻くためのツールを作ってみよう
- STEP2 ペーパークイリングの基本的なパーツを作ろう
- STEP3 ペーパークイリングでお花を作ってみよう
- STEP4 暮らしを彩る紙モノをつくってみよう
一般的にクイリングツールは細い棒状で、先端にはタテに溝が入っています。
その溝にクイリングペーパーを挟んでクルクルと巻いていくわけです。
ということは、“先端に溝がある細い棒”であれば、専用のツールでなくてもペーパークイリングができるのでは…。
というわけで、つまようじを加工してクイリングツールをつくってみます!
まずこのように、つまようじの先端を少しカットして、
タテに切込みを入れます。(カッターの取扱いには十分ご注意ください!)
すると・・・
ペーパーをはさみ込むことができました!
これでつまようじクイリングツールの完成です。
切り込みを強く入れすぎるとつまようじがタテに割れてしまうので注意しましょう。
つまようじをクルクルと回せば、このようにしっかりと巻くことが出来ます!
つまようじクイリングツールは金属製のものに比べると壊れやすいので、何本か予備を作っておきましょう。
ペーパークイリング作品をつくるときに、基本となるパーツがいくつかあります。
まずはその基本パーツをいくつか押さえましょう!
1 タイトサークル
タイトサークルとは、このように目の詰まったパーツです。
はじめはこのパーツから作ってみましょう。
まずクイリングペーパーをはさみ、クイリングツールをクルクルと回して最後まで巻いていきます。
ぜんぶ巻けたら、ペーパーをツールから取り外します。
そしてペーパーの端をボンドで留めてあげればタイトサークルのできあがりです。
2 ルーズスクロール & ルーズサークル
ルーズスクロールは、このように目の開いた状態のものを指します。
タイトスクロールの状態から指を離してあげると、自然に広がっていきます。
このとき、ペーパーの端は留めずにそのままにしておきます。
ルーズスクロールの端をボンド留めてあげると、ルーズサークルというパーツになります。
この2つはペーパークイリング作品をつくる上でよく使うので、押さえておきましょう!
3 ティアドロップ
涙のような形をしたものをティアドロップといいます。
こちらはルーズサークルから作ることが出来ます。
ルーズサークルの中心を円の端に寄せ、その反対側を指でしっかりとつぶしてあげるとティアドロップができあがります。
ルーズサークルの両端を潰すとマーキーズという形を作ることができます。
こちらもおさえておきましょう!
4 エキセントリックルーズサークル
ルーズサークルの中心を端に寄せて固定したものを、エキセントリックルーズサークルといいます
下に発泡スチロールなどを敷き、ルーズサークルの中心と外側くっつけるようにまち針などで固定します。
そのままの状態で、ボンドで留めてあげると完成です。
「ペーパークイリング」で画像検索をしてみると素敵な作品がたくさん出てきますね。
華やかな作品も細かく見てみると、これらのような基本的なパーツでできているのがわかります。
なので、まずは基本パーツの作り方を覚えておきましょう!
お花はペーパークイリングで作りやすいモチーフのひとつだと思います。
作り方もいくつかあるので見ていきましょう!
1 基本パーツで花を作る
先ほどの基本的なパーツを使って、お花を作ることが出来ます。
まずは大きさを揃えたルーズサークルを6つ作ります。
今回は2種類のペーパーで作ってみます。
ルーズサークルを全部ティアドロップの形にします。
つくったティアドロップを一つずつボンドで貼り付けていきます。
花びらができあがりました。
最後に2mm幅の黄色いペーパーでタイトサークルを作り、真ん中に貼り付けてできあがりです。
マーキーズで葉っぱをつくってあげるとより可愛くなりますね。
というわけで、ティアドロップとタイトサークルで花を作ることができました!
2 フリンジフラワーを作る
巻いたペーパーを開いてお花を作ることもできます。
このようなものをフリンジフラワーといいます。
まず15mm幅のクイリングペーパーの片側に、一定間隔で切込みを入れていきます。今回は2mm間隔で切込みを入れました。
こちらのペーパーは花びらになります。
切込みを入れたペーパーに、6mm幅の黄色いペーパーを貼り付けます。
花びらのペーパーが外側になるように、黄色いペーパーのほうから巻いていきます。
最後まで巻いて、ボンドで端を留めるとこのような状態になります。
最後に花びらを少しずつ開いていけばフリンジフラワーの完成です!
ペーパークイリングで作れるのはお花だけではありません。
今回はペーパークイリングで、暮らしを彩る紙モノを作ってみました。
ぜひ作品作りの参考にしてみてください。
壁掛けのオーナメントを制作しました。
紙を一枚ずつ組み合わせながら配色を考えるの作業が楽しかったです。
紙を巻くだけで模様や構造をつくり出すのは普段なかなかない機会なのでどのような形にするか悩みました。
細かいパーツ同士を接着する際は、紙のコシがなかなか強く成形するのに苦労しました。
素材はシンプルですが、予想していたよりも華やかなオーナメントになりました。
窓に飾って向こう側が透けてみえる様子を楽しもうと思います。
クイリングピアス(薔薇)
小さなバラを球状に組み合わせ、ピアスを作りました。
大きめで華やかな花束が、耳元を豪華に飾ってくれます。
紙製なのでとても軽く、耳に負担も掛かりません。
友達とのパーティなどの際に一役買ってくれそうです。
バラのひとつひとつが小さいので、制作に慣れるのに少し数をこなさないといけませんでしたが、きれいに形になってくれて嬉しいです。
こちらを参考にさせていただきました
NK craft様 ペーパークイリング基本パーツの作り方「ローズ」
黒猫
ペーパークイリングでネコの人形を作ってみました。
滑らかな形に作るのは難しかったですが、
私は泳ぐイルカを作成しました。
イルカの形を紙でかたどり、そのなかに、青系統の色の紙を様々な形で巻いて部品にしたものをちりばめました。
基本のペーパークイリングの巻き方のほかにも、星のかたちにしたものなどもくわえて、
なかなかおもしろい模様のイルカになったと思います。
魚も数匹一緒に泳がせて、どこかに飾れるよう、ケースにおさめました。
ちりばめる部品を作っているときは、細かい手作業に多少苦労しましたが、
そのぶん達成感を味わえる作品をつくることができ、とても良かったです。
ペーパークイリングで作ったお花を文字盤にあしらい、掛け時計を作りました。
今回は、クイリングペーパーの代わりに細く切ったチラシと新聞紙を使用したところがポイントです。
黄色のチラシ以外にもピンクや黄緑の紙を使用したチラシを家中探しましたが、今回は見つからず…
シンプルな色合いになりました。
「踊るドレス」
今回はペーパークイリングのティアドロップというパーツを使って、ドレスを作りました。
初めはトルソーを購入し、それに着せるようなイメージで制作をしていました。ですが、トルソーがどこを探してもなく、結局違うもので代用しました。
なのでドレスに見えないかもしれませんが…。
ですが、代用したものでまた違う雰囲気のものが出来たのでそこがまたハンドメイドの楽しみだな~と感じました!
ティアドロップをたくさん作り、ドレスの模様として使用しましたが、使い方によっては今回のようにハートに出来たり、折り方を変えれば勾玉のような形にも出来るので色んなパターンが出来ると思います。今回もピンク色をたくさん使い、可愛らしく仕上がったと満足しています!
いかがでしたでしょうか?
今回のアレンジ例のほとんどは基本パーツが中心になっていますが、どれも個性的な作品ばかりです。
ペーパークイリングは大切な人への贈り物のちょっとしたデコレーションなどにも最適です。
ワンポイントとして、かんたんにつくれるお花を一輪添えるだけでもとっても効果的だと思います!
専門的な道具が必要でなかなか挑戦できなかった方はぜひ、つまようじのクイリングツールをためしてみてはいかがでしょうか?
投稿者プロフィール
- 印刷とハンドメイドの技法を使ってかわいい紙ものを作るサークルです!月イチのペースでかわいい紙ものづくりの方法をご紹介していきます!
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