「InDesignキホンのキ」第2弾です。
前回はInDesignのおすすめ機能を5つ紹介しました。
今回は少し具体的にInDesignの「フレームツール」について掘り下げてみます。
もくじ
【失敗談】やってしまったイラストのズレ、変形のはなし
私がよくIllustratorでチラシなどの制作を担当したときに、やってしまった失敗を再現してみました。
無意識に変なところをクリックしてしまいヘンテコなのに気づけないまま出力し、確認中気づくなんてことも…。
Illustratorは自由にレイアウトができる分、気づかないうちにイラストがズレたり、変形がされたりすることがよくありました。
触れた記憶もないのにズレ込んだイラスト…気をつけて見ていてもズレを見逃してしまい、後で大変なことになったりしていました。
そんなとき出会ったInDesignの「フレームツール」機能
ちょうどその時期に、InDesignの「フレームツール」に出会いました。フレームツールをうまく利用すると、ズレや変形のミスを軽減することができたんです!
フレームツールに配置した画像を縮小する際、「縦横比率に応じて合わせる」という設定があり、フレームの枠のサイズを調整してしまえば、自動で比率に合わせて縮小してくれるんです。
そもそも、フレームってなに?
InDesignでレイアウトやデザインをする際に、一番基本になる枠のことです。
例えば文字入力なども、InDesignではフレームを作成しないと出来ません。
Illustratorであれば、文字を入力したいときは文字ツールに設定後、クリックすれば自由に入力ができますね。
イラストもペンツールを選択すればすぐ描き始められます。
InDesignのフレームは大きく分けて、4種類あります。
通常フレーム
Illustratorの矩形ツールと同じものです。簡単な飾りや帯なども設定できます。
グラフィックフレーム
画像を配置させるフレームです。Illustratorでクリッピングマスクを設定する際に使う枠のようなものです。
ドラッグ&ドロップで画像を配置することもできますが、配置した際自動で枠が設定されていることが確認できます。
プレーンテキストフレーム
テキストを入力するためのフレームです。Tのボタンを押して文字を入力しても表示されません・・・。Illustratorの「エリア内文字」のようなものです。
フレームグリッド
フレーム自体にフォントのサイズや行間設定などの属性を設定できるものです。
詳しくは次回以降に説明します。
InDsignではこの4種類のフレームを駆使して、制作していくことになります。
ラフの中で使い分けを考えてみる。
今回は2種類のフレームを使ってみます。
Illustratorで作成したイラストを「グラフィックフレーム」に配置し、文章は「テキストフレーム」に入れていきます。
では、順番に作っていきましょう!
【実践編】実際につくってみる
イラストや素材を作る
Illustratorで素材を作っていきます。
一つのデータでアートボードを作っていくパターンなど方法はいくつかありますが、今回は素材を別々に保存していきます。
InDesignを開く
InDesignを開き、「ファイル→ドキュメント」と選択していきます。
今回はA4のチラシを作るので以下のように設定しましょう。
- 見開きページのチェックを外す ※1
- ページサイズをA4に設定する
- 「マージン・段組み」をクリックし、マージン設定を各20mmにする ※2
※1 ここにチェックを入れるとA4サイズが横に2枚並んだ状態でドキュメントが作られてしまいます。今回は1ページのみの作成なのでチェックを外してください。見開きで制作する場合、複数ページで校正される冊子などを作成する場合は「見開きページ」にチェックを入れます。
※2 マージンは「余白設定」です。周囲に余白を入れるため設定しました。
フレームをつくる
ラフを作ったときに考えたものを実際に作っていきましょう。
画像を配置したいところは「グラフィックフレーム」、文字を配置したいところは「プレーンテキストフレーム」で枠を作っていきます。
※フレームの重ね順には注意しましょう。
イラストや素材を追加していく
フレームの準備ができたら、画像を配置していきましょう。
配置または、ドラッグ&ドロップで設定できます。
【サイズの調整方法】
- 「グラフィックフレーム」に画像を配置
- フレームを選択しサイズを調整
- 右クリックし、「オブジェクトサイズの調整」→「内容を縦横比率に応じて合わせる」(またはショートカットキーCtrl+Alt+Shift+E)
文字を追加する
プレーンテキストフレームを選択し、文字ツールでフォントの設定を変えてみてください。Illustratorのときと同じようにフォントや文字サイズが変更されます。
微調整する
文字の追加が終わったら、レイアウトを調整します。
ズレを軽減させるため、小さくしたいフレームをまず調整し、「縦横比率に応じて合わせる」を使いましょう。
フレームに全て配置し、微調整していくと・・・このようになりました★
完成
制作方法はいろいろあると思いますが、ぜひ参考にしてみてください!
つくってみたデータは・・・
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投稿者プロフィール
- 日々勉強中の下っ端社員。語彙力つけるため頑張ります。
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