こんにちは。
「InDesignキホンのキ」第９弾。前回はInDesignの機能「表」についてかんたんに説明してみました。
今回は、紙面の「マージン」設定についてかんたんに紹介していきます。
マージンとは
【InDesignキホンのキ】マスターページを使ってみた その２ より
マージンとは、本文を配置しない「余白」の部分です。
冊子では本文以外に柱やノンブルなどを配置するためマージン設定は広めにしてあることが多いです。
チラシなどの紙面では、また用途が変わってきます。
マージンはなぜ必要？
印刷物は、データを制作後に大きな紙で印刷され、断裁機で規定のサイズに断裁されるのが一般的です。断裁時、刃の流れが原因で断裁ズレが起こってしまうことがあります。
また、紙の収縮が原因でサイズが数mm変わってしまうこともあります。天候などで紙の水分量が変わってしまうこともあるからです。
印刷会社では乾燥対策などで水分量を一定に保つよう努力していますが、それでもほんの数mm大きさが変わってしまうこともあります。
写真などをギリギリまで配置するのは、多少切れてしまっても違和感がないかもしれませんが、文字が切れてしまうととても読みにくくなってしまいますよね。
データを作る時には、多少のズレが発生してしまう可能性を考慮し、必要最低限余白を設定した方が安心です。
必要最低限のマージン設定
媒体によって数値は違ってきますが最低でも、トンボの断ち分３mm、内側にも3mm程度文字を入れない領域を作ることをオススメします。
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マージンのサイズによって変わる紙面の印象
とはいえ、マージンの設定を3mmに設定するのはあまりオススメできません。
マージンを3mmにすると１行がとても長くなり、少し読みにくくなってしまうためです。
掲載内容にもよりますが、10mm～20mm程度のマージンを設定しておくのがおすすめです！
どういう印象を与えたいか・読みやすいかなどを考慮し、紙面の内容に合わせたマージン設定を行いましょう！
なお、ご家庭のプリンターや印刷を依頼する会社などでは、印刷可能範囲について書かれている場合があります。
気になる方は確認してみましょう。
InDesignで設定をつくってみる
では、マージン設定を少し詳しく説明してみます。
今回はA4チラシを制作する過程でのマージン設定を行うことにします。
InDesignを開き、「ファイル→ドキュメント」を選択
ウィンドウが表示されたらまず、ドキュメントプロファイルが「プリント」になっていることを確認します。
次に、「見開きページ」のチェックを外します。
ページのサイズを「A4」に設定し、断ち落としが天地左右3mmになっていることを確認します。
次に「マージン・段組」をクリックします。
マージン
「マージン」の項目では、天・地・右・左があり、入力できるようになっています。上下左右のマージン値を設定できます。
真ん中に鎖のマークがありますが、チェックがされていると全部共通サイズになり、外してあるとそれぞれに値を設定できます。
段組み
マージン設定内の段組みを設定することができます。
数・間隔・組方向を選択します。設定が不要の場合は数を「１」にすれば表示されません。
縦組・横組のイメージはこんな感じです。
紙面のイメージに合わせ、設定してみましょう！チラシの場合は、段組み設定は不要かもしれません。
「OK」をクリックしてマージン・段組み設定は終了です。
実際に作っていきましょう！
【余談】冊子制作で使うと便利な「段組設定」
ページものを作る場合は設定しておくと便利です。
ページに統一間が出ますよ！マスターページを作っておければより便利になります。
制作している時は全体を見ることを心がけよう
拡大表示して、細かい部分を作り、いざ全体を見てみるとなんか違う…ということが稀におきます。
定期的に全体表示し、全体を見てみるのも大事です。
ズームツールを使って自由に表示範囲を変更できます。
拡大縮小のショートカットがあるので、ぜひ利用していきましょう。
拡大・縮小
Alt＋「+」を押すと拡大、Alt＋「－」を押すと縮小されます。ある一定の倍率で上下するので便利です。
Altを押しながらマウスのホイールをコロコロ転がすと、画面が拡大・縮小されます。
どちらも便利ですが、勢い余って小さくなりすぎる、大きくなりすぎることもあるので注意しましょう。
ページの全体表示
Ctrl＋０を押すと、画面の全体が表示されます。
終わりに
今回はマージン設定のあれこれを簡単に説明してみました。
デザインはフォントやイラストなども重要ですが、マージンを考えるのも、とっっても大事です。
様々な紙面を見て、研究してみると楽しいですよ！
素敵な紙面を作りましょー！
投稿者プロフィール
- 日々勉強中の下っ端社員。語彙力つけるため頑張ります。
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